衝撃のデータを一つ。「きものを着用することは健康に良いと思いますか?」との質問を、きものを日常的に着用していない女子学生245名と、きものを日常的に着用している240名に投げかけました。結果は、女子学生からの回答は「きものは健康にとても良い」はゼロ。「どちらかというと悪い」「悪い」がおよそ半数でした。きものを日常的に着用している人たちからの回答は、きものは健康に「とても良い」「どちらかというと良い」で75%をしめ、「とても悪い」「悪い」はゼロ。つまりまったく正反対の回答が返ってきました。
このような大差が出た理由のひとつに、きものの帯が苦しいと感じるかどうかがあります。きものを日常的に着ない人たちが健康に悪いと感じる理由としてしばしば挙げられるのが「帯の苦しさ」です。食事もできないとか、気分が悪くなってしまって、帯を解くなり元気になったとか。「きもので一番うれしいのは、帯をといたときのほっとする感じ」という感想もありました。
というわけで、次には帯の苦しさについて研究してみました。